いい夢みてね

『いい夢見ろよ』は、古くは、『8時だよ全員集合』の最後で加藤茶さんが言っていた台詞。今では、柳沢慎吾さんが、コントの最後に言うフレーズです…たぶん幸せって『いい夢を見る』ような心理状態にあることではないでしょうか?あなたと私が、そうなれるような話題を探して行きたいと思います.

最澄と空海 日本仏教思想の誕生

 

 日本における仏教の歴史が大きく変わる時(いや、この本によると、二人が変えたのかもしれません…)、
 居合わせた二人の大使…出生から成長、掴んだ地位によって置かれた立場、それによって選ばざるを得なかった生きざまの違いを比較することによって、新たな世界が見えてきます。最澄空海の時代に降り立った私は、更にブッダの時代に遡ったりしながら、仏教の潮流を観ようとしています。インドから中国、そして日本へと伝わった仏教の源流から、途絶えながらも、解釈され、成長してきた仏教について、更に深く知りたくなってしまいました。

 私が得た情報から推察される最澄は、どちらかというと勤勉で秀才タイプの人だったのではないか?という印象です。一方で、空海は、もちろん人並み外れた努力をされたのでしょうけれども、発想力に溢れ自分の解釈を信じる天才タイプの人だったのではないでしょうか?二人が天皇の支援のもと、影響力を獲得していったプロセスは、とても興味深いテーマです。ご紹介くださった司馬遼太郎さんの『空海の風景』も、是非、手に入れて探求したいと思います。

 実は、私が、空海に関心を持ったのは、10月2-3日と高野山に行ってきたことが切っ掛けでした。その時は、殆ど知識のない状態で、金剛峰寺や奥の院に訪問したのですが、少しずつ、知識を得ることによって、もう一度、いや何度でも、行ってみたい場所になりました(^▽^)/

 空海三教指帰」によると、最澄は、天台の教学に対する各宗の批判に答える際、大日経疏の著者である一行と、真言宗付法の第六祖で金剛頂経系統の伝訳者である不空という、真言宗で大切にしている二名を俎上にのせ批判してしまったそうです。

 このように、ゴータマ・ブッダによって開かれた仏教が、時の流れを越えて、インドから中国、そして日本へと、途絶えながらも伝播し、開花した過程から学ぶためには、最澄空海という二人の大使の生涯を知ることが必要です。


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